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三直貝塚(みのお、千葉県君津市三直)の空中写真である。写真中央に中央窪地と盛土遺構の凹凸地形と思われる陰影が見事にとらえられている。盛土遺構の規模外径約140m、盛土幅約10〜20m、最大高さ1.8m。縄文時代後期中ごろから晩期前半の約500年間にわたり営まれたものである。標高は約99m。沖積地との比高差約35m。 ともかく写真をながめていただきたい。・・・・環状盛土遺構は三直貝塚だけではない。まだほかにある(あった)・・・そう思えてくる。 凹状地形の南西部に谷が入り込んでおり、環状貝塚の開口部にあたる形態をなしている。厳密な意味の盛土遺構の位置など正確な情報は吉野健一2003などを参照されたい。 三直貝塚の貝塚は盛土遺構の北側と西側の丘陵の高まりのピークから外側の斜面にある。貝層の厚さは、北側の貝層のもっとも厚いところでも1mを越えない。貝層の下に面的に焦土が広がっている箇所があり、地点貝塚のいくつかは住居内貝塚である可能性があるという(吉野健一2003)。吉野健一2003は日暮晃一のいう第2形態の点列環状貝塚としている。なお記憶にまちがいがなければ、遺跡からはイモガイも出ていたと思う。南海産の貝であり、注目しなければいけない貝種である。 ※参照文献は 空撮 三直貝塚 (2)周辺・三直城 (1974年)(広域写真)のところに記載。 |
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