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環状盛土遺構で有名な三直貝塚(みのお、千葉県君津市三直)周辺の空中写真である。写真は中央窪地と盛土遺構の凹凸地形と思われる陰影を見事にとらえている。説明会資料等によれば、その規模外径約140m、盛土幅約10〜20m、最大高さ1.8m。縄文時代後期中ごろから晩期前半の約500年間にわたり営まれたものである。標高は約99m。沖積地との比高差約35m。現地に立つと、ここは天上に近い場所であると感じる。こんな高所に縄文人の集落があるのか?とも思った。まるで「高地性集落」。縄文人の(?)防衛施設(??)ではないか、という見解を伝える新聞記事もあったと記憶する。ともかく国の史跡となるべき重要な遺跡であったが、その過半は、館山道の建設のため消滅してしまった。この空中写真はありし日の三直貝塚の完全な姿を伝える貴重な資料である。 環状盛土遺構としてはほかに、千葉県内では、井野長割遺跡(佐倉市、長径約160m)、三輪野山貝塚(流山市、直径約120m)が知られている。規模・形態の点で、環状貝塚と類似しており、その関連も注目されるところである。 三直城は、里見家臣忍足治部少輔の居城と伝わる。写真からは、三直城の各曲輪の様子もある程度うかがうことができる。写真右端には土塁に囲まれた遺構らしきもの(大鷲城か?)も見えるが、遺構かどうか不明である。 ※地上写真は、後日アップします(サボってほおっておいたら、保管していたPCが不調)。遺跡の詳細は、以下のサイトを参照してください。 (参考) |
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